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横尾忠則の世界を紐解く:アート、コロナ禍、死生観、そして病気からの学び(?)横尾忠則:アートと人生をテーマにした展覧会と書籍

85歳、前衛芸術家・横尾忠則。コロナ禍にマスクコラージュ作品を発表、半世紀の軌跡を辿る美術館では「反復」が生む多様性を探求。死生観を込めた作品、病気と向き合い新たな表現を生み出す姿は、まるで「回春の館」のよう。虚弱体質だった幼少期から病気を糧に、直感と閃きを大切にする横尾の生き様は、私たちに人生を豊かにするヒントを与えてくれる。

死の影と生と死の循環:深遠なテーマ

横尾忠則にとって、美術館を持つことは何を意味するのか?

生きながら死者になるようなもの

横尾忠則氏の作品が内包する死生観は、観る者に深い問いを投げかけます。

横尾忠則の「死後の世界」をテーマとする展覧会が神戸で、ダンテ『神曲』をイメージした写真や赤の絵画
横尾忠則の「死後の世界」をテーマとする展覧会が神戸で、ダンテ『神曲』をイメージした写真や赤の絵画

✅ 横尾忠則の「死後の世界」をテーマとした展覧会「横尾忠則の冥土旅行」が、神戸・横尾忠則現代美術館にて開催されます。

✅ 展覧会では、ダンテの「神曲」をイメージしたヌード写真や、死と生が共存する「赤」のシリーズなど、横尾忠則が長年取り組んできた「死後の世界」に関する作品が展示されます。

✅ また、ワークショップやキュレーターズ・トークも開催され、横尾忠則の世界をより深く理解することができます。

さらに読む ⇒ファッションブランド・デザイナー情報出典/画像元: https://www.fashion-press.net/news/36768

死と生が交錯する作品群からは、人間の根源的なテーマが浮かび上がります。

氏の表現は、まさに唯一無二です。

横尾忠則の作品には常に死の影が差しており、それは戦争の記憶や「進歩」と「成長」に「反復」が取って代わるときの生と死の終わりなき循環といったテーマと深く結びついています。

横尾忠則は、自分自身の美術館を持つことは「生きながら死者になったようなものだ」と語るほど、自身の作品に死生観を投影しています。

そんな彼が現在取り組んでいる「葬館」プロジェクトは、死をあっけらかんとした出来事として捉え生と死の循環を独自の視点で表現していると言えるでしょう。

横尾忠則氏の作品は、人間の存在意義を問いかける、深遠な哲学の世界へと誘います。まさに、魂を揺さぶられるような感覚ですな。

病気からの学び:人生の転換期と新たなステージ

横尾忠則さんは、病気をどのように捉えていたのでしょうか?

神からの贈り物

横尾忠則氏の病気との向き合い方は、多くの人々に勇気を与えるでしょう。

横尾忠則が綴る超・病気克服日記『病の神様横尾忠則の超・病気克服術』横尾忠則
横尾忠則が綴る超・病気克服日記『病の神様横尾忠則の超・病気克服術』横尾忠則

✅ 横尾忠則氏が、自身の喘息、顔面神経症、膝痛など数々の病気を克服してきた経験に基づき、独自の病気克服術を綴ったエッセイ集です。

✅ 本著では、病気とどのように向き合えば良いのか、横尾氏独自のユニークな視点と方法論が紹介されています。

✅ 病気を克服する過程で得られた経験や哲学、そして芸術との関連性について独自の考察が展開されています。

さらに読む ⇒本の話~読者と作家を結ぶリボンのようなウェブメディア~出典/画像元: https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163680408

病気を、人生を豊かにする貴重な経験として捉える姿勢は、非常に感銘を受けました。

氏の言葉は、力強いですね。

美術家・横尾忠則さんの著書『病気のご利益』は、83年の生涯で経験した様々な病気と向き合い、克服してきた方法をユニークに綴ったものです。

横尾さんは、病気は神からの贈り物と捉え、病気を通して生活や芸術を見直す機会を得たと語ります

本書では、自身の病気の体験談に加え、10年に一度のジンクスなど、奇想天外なエピソードが満載です。

横尾さんは、これらの経験を通じて、直感と閃きを大切にし、常に新しいことに挑戦することの重要性を学びました。

特に印象的なのは、2019年に病気の「終息宣言」をしたことです。

これは、長年患ってきた様々な病気と向き合い、克服してきた結果、自身の健康と向き合う新しい章を始める決意を表すものでした。

横尾さんの病気との向き合い方は、人生の転換期を迎え、新たなステージへ進むためのヒントを与えてくれます。

病気は決してネガティブなものではなく、人生を豊かにするための貴重な経験であるというメッセージが込められています。

病気って、悪いことばっかりじゃないんだなって思いました。あたしも頑張ろ!

病気と創造:横尾救急病院展

横尾忠則美術館の病院展、どんな特徴?

病気と芸術のユニークな関係

横尾忠則氏の「兵庫県立横尾救急病院展」は、氏の独創的な世界観を体現しています。

驚きの連続!横尾忠則『兵庫県立横尾救急病院』展神戸・横尾忠則現代美術館、〜

公開日:2020/06/03

驚きの連続!横尾忠則『兵庫県立横尾救急病院』展神戸・横尾忠則現代美術館、〜

✅ 兵庫県立横尾救急病院展は、横尾忠則氏の肉体と生活・創作の関係を探ることを目的に、横尾忠則現代美術館に期間限定で開院している。

✅ 病院をテーマにしたユニークな展示で、診察券を渡されたり、レントゲン室のようなドアがあったりと、美術館全体が病院のような雰囲気に包まれている。

✅ 横尾忠則氏の作品を通して、肉体と病気、そして人生について深く考えさせられる展示となっている。

さらに読む ⇒自由に生きる「頭の使い方」ホラノコウスケ公式ブログ出典/画像元: https://horano.jp/archives/14884

美術館全体を病院に見立てた展示は、斬新ですね。

横尾忠則氏の創造性は、本当に素晴らしいです。

横尾忠則現代美術館は、新型コロナウイルス対策のため臨時休館中ですが、SNSで館内の様子を発信しています。

その中で、同館で開催されていた「兵庫県立横尾救急病院展」を紹介しています。

この展覧会は、横尾忠則さんの病気歴と作品との関係を探るもので、絵画やドローイング、版画など約80点が展示されています。

美術館全体が病院に見立てられ、スタッフも白衣を着ているなど、不思議な空間を演出しています。

横尾さんは子どもの頃から虚弱体質で、様々な病気を経験してきましたが、病気は生活や芸術を見つめ直す機会になったと語っています。

展覧会では、外科、老年病科など診療科別に6つのコーナーが設けられ、病床で書いた日記や愛読書、スケッチなども展示されています。

また、横尾さんがよくモチーフに使う点滴や、自身の老いを反映した近年の作品も展示されています。

ベッドや医療機器もあり、観客も治療を受けに来ているような錯覚を覚えながら、横尾さんの創作のあり方を体感できるユニークな展覧会です。

救急病院展…面白そうやなぁ! どんな患者がおるんやろか?(ニヤリ)

横尾忠則氏の作品は、アート、社会、人生、そして死生観といった、さまざまなテーマを内包し、観る者に深い感動と考察を与えてくれます。

🚩 結論!

💡 横尾忠則氏は、コロナ禍での芸術活動を通して、社会へのメッセージを発信。

💡 横尾忠則氏の作品は、「反復」と「変奏」を特徴とし、死生観をテーマに深遠な世界を表現。

💡 横尾忠則氏は、病気との向き合い方を通して、人生の転換期を乗り越えるヒントを与えています。