下重暁子『家族という病』が問う家族のあり方とは?家族観と生き方を徹底解説!ベストセラー『家族という病』が問いかける家族の本質
元NHKアナウンサー下重暁子。40代で作家転身し『家族という病』でベストセラーに。家族観を問い直し、個人が自由に生きる道を示す。女子競輪復活にも尽力。言葉の力で読者の心に響くエッセイは必読。80歳を超えてもなお、新たな挑戦を続ける彼女の生き様は、多くの人々に勇気を与える。
💡 下重暁子さんの著書『家族という病』は、家族のあり方に疑問を投げかけ、43万部のベストセラーになった。
💡 下重暁子さんは、家族間の確執や距離感について、自身の経験を踏まえ、個としての自由を提唱している。
💡 NHKアナウンサー時代の経験や、野際陽子さんとの出会いなど、彼女の半生を紐解きます。
それでは、下重暁子さんの人生と、彼女の著作を通して見えてくる家族観について、掘り下げていきましょう。
下重暁子さんの歩み
下重暁子さんの魅力は?
言葉の力、社会への貢献
下重暁子さんの人生を振り返ると、様々な出来事と、そこから得られた教訓が印象的です。

✅ 下重暁子さんの著書「家族という病」が、家族のあり方に対する疑問を投げかけ、43万部のベストセラーになった理由と、家族との健全な距離の取り方について、著者のインタビューをもとに解説する。
✅ 下重暁子さんは、家族そのものを美化しがちな社会風潮に疑問を呈し、家族間では衝突や確執が生まれるのは自然なことだと主張する。特に自身の家族史を例に挙げ、父との確執や母への複雑な感情を赤裸々に語る。
✅ 著者は、家族間の確執が悲劇につながる可能性を指摘し、ある程度の年齢になったら親子は離れて暮らすべきだと主張する。自身の経験から、家族との健全な距離の重要性を強調し、家族という枠にとらわれず、個として自由で健やかな人生を送ることを提唱する。
さらに読む ⇒週刊女性出典/画像元: https://www.jprime.jp/articles/-/6177?display=b家族との距離感、自身の過去の経験からの提言は、現代社会に一石を投じる内容ですね。
下重暁子さんは、1936年生まれの元NHKアナウンサーで、現在は作家・評論家として活躍しています。
早稲田大学教育学部国語国文学科を卒業後、1959年にNHKに入局し、全国の視聴者に情報を届けてきました。
特に名古屋放送局での経験は、後のキャリア形成に大きく影響を与えたと言われています。
1968年にNHKを退職し、フリーアナウンサーとして活躍した後、作家として文筆活動を本格化させました。
2015年に出版した『家族という病』は50万部を超えるベストセラーとなり、家族に対する固定観念を問い直す作家としての地位を確立しました。
彼女の著作は、日本社会の家族観や人間関係を鋭く分析し、新しい価値観を提案することで知られています。
社会活動では、2005年に日本自転車振興会の会長に就任し、女子競輪の復活を推進しました。
また、財団法人JKAの初代会長としても、スポーツ振興や競輪事業の発展に尽力しました。
言葉の使い方に対する鋭い感覚を持ち、言葉が持つ力を最大限に活かして読者や視聴者に深い印象を与えることに長けています。
彼女のエッセイは、短い言葉の中に人間の本質や社会の課題を巧みに表現しており、多くの人々にとって共感を呼ぶ内容となっています。
すごい!下重さんって、自分の経験をあんなに赤裸々に語れるんですね。ちょっと尊敬しちゃいます!
戦後を生き抜き、作家への道
下重暁子さんが作家として活動を始めたのは何歳?
40代
単なる老いではなく、周りの人との繋がりを大切にされているのが素晴らしいですね。
公開日:2022/08/22

✅ 下重暁子さんは、孤独を楽しみながらも、コロナ禍で友人の大切さを改めて実感したという体験談を語っています。
✅ 夫が山荘で階段から転落し、入院することになった際に、地元のレストランオーナー夫妻が毎日食事を届けてくれたり、知人が運転で東京まで送迎してくれたりと、周囲の人々の支えがあったことを感謝しています。
✅ 彼女は、自分自身は「ひとり」で生きていけると思っていたものの、実際には多くの人の支えがあって生きていることに気づき、損得を考えずに手を貸してくれる人が本当の友人だと結論付けています。
さらに読む ⇒婦人公論|芸能、事件、体験告白……知りたいニュースがここに!出典/画像元: https://fujinkoron.jp/articles/-/6365?display=fullコロナ禍を通して、人の支えの大切さを実感する経験が、深く心に響きますね。
下重暁子さんは、10歳の時に敗戦を経験し、「自分のことは自分で食べさせる」と決意しました。
女性には門戸が開かれていないという現実にもめげず、アナウンサーという仕事を通じて物書きへの道を切り開き、40代で作家デビューを果たしました。
36歳で結婚後も独立採算制を貫き、80歳で『家族という病』がベストセラーとなり、作家として認められました。
しかし、下重さんは「納得がいくものを書く」という目標はまだ達成できていないと語り、80歳にしてようやくスタート地点に立ったと語っています。
ワシも一人で生きとると思てたけど、結局は周りの人に助けられてるんやろなぁ…しみじみ。
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元NHKアナウンサー、下重暁子の家族論と生き方。野際陽子との出会い、ベストセラー『家族という病』、そして人間国宝・小林ハルとの深い繋がり。人生を謳歌する姿を描く。