朝鮮学校卒業生の大学受験:壁を乗り越えてきた道のり?朝鮮学校の教育とは!!!
日本の教育制度では「各種学校」とされ、差別的な扱いを受けてきた朝鮮学校の日常に密着。生徒たちの未来をかけた挑戦と、民族教育の意義、そして日本の教育界との複雑な関係を描く。
💡 朝鮮学校は、民族教育と一般的な教養教育をバランス良く取り入れています。
💡 朝鮮学校の卒業生は、大学受験において様々な困難に直面してきました。
💡 近年、朝鮮学校卒業生の大学受験資格をめぐる状況は変化しています。
それでは、朝鮮学校の教育について詳しく見ていきましょう。
朝鮮学校の教育
朝鮮学校ではどんな教育が行われているの?
民族教育と日本社会適応
本日は、朝鮮学校の教育について、様々な角度から詳しく解説してまいります。

✅ 朝鮮学校は、幼稚班から大学まで、朝鮮民族の教育を目的とした学校体系を日本各地に展開しており、民族意識の涵養、朝鮮語や韓国・朝鮮の歴史・文化教育、日本語や英語などの学習を通じて、日本社会で活躍できる人材育成を目指しています。
✅ 朝鮮学校の教育内容は、朝鮮語を中心とした民族教育と、日本語や英語を含む一般的教養教育をバランス良く取り入れ、生徒が民族文化を理解しながら、日本社会で生きていくためのスキルを身につけることを目指しています。
✅ 朝鮮学校は、在日朝鮮・韓国同胞のアイデンティティ形成と民族文化継承の役割を担い、日本社会における同胞社会の結束と発展に貢献しています。また、朝鮮大学校など高等教育機関との連携を通じて、同胞社会のリーダー育成にも力を入れています。
さらに読む ⇒facebookカメラエフェクト「대기발」を公開しました出典/画像元: https://www.urihakkyo.com/aboutus/abouturihakkyo/朝鮮学校の教育は、生徒たちが民族文化を理解しながら、日本社会で生きていくためのスキルを身につけることを目指しているんですね。
神奈川朝鮮中高級学校にカメラが入り、生徒たちの日常を追った。
朝鮮学校は日本の法律上、各種学校に位置付けられ、義務教育や高等教育を担う正規の学校として認められていない。
朝鮮学校の教育は、朝鮮語や朝鮮の歴史といった「民族科目」を軸に、日本社会で永住する前提で、日本の学習指導要領に基づいた内容で教育が行われている。
朝鮮学校の生徒たちは、日本生まれの在日4世が多く、授業では日本語も頻繁に使用される。
しかし、朝鮮民族としてのアイデンティティを育む教育も重要視されており、朝鮮語や朝鮮の歴史、文化などを学ぶ授業も充実している。
学校内に北朝鮮指導者の肖像画が掲げられているのは、朝鮮学校がかつて北朝鮮から支援を受けていた歴史への感謝の気持ちを表している。
朝鮮学校は、生徒たちが日本社会で活躍できる人材となることを目指し、民族教育と日本社会での生活に必要な知識・技能をバランス良く学べる場を提供している。
うん、でも、日本の学校と違うのは、朝鮮語とか朝鮮の歴史もちゃんと学ぶとこやな。
朝鮮学校卒業生の大学受験:かつての壁
1990年代中盤まで、朝鮮学校の卒業資格で日本のどの程度の大学を受験できましたか?
4割程度
それでは、朝鮮学校の卒業生の大学受験についてお話しましょう。

✅ 文部省(後に文科省)は、学校教育法を根拠に、朝鮮学校など一条校でない外国人学校の卒業生には大学受験資格がないという立場を長年に渡ってとってきました。そのため、国立大学は一律に朝高卒業生の受験を拒絶していました。
✅ 朝高生は、大検の受験資格も制限されていました。中学卒業資格がないため、大検を受けることができない状況でした。大学受験資格を得るためには、日本の定時制高校か通信制高校に在籍して大検に合格するか、卒業して高卒資格を得る必要があり、生徒への負担が大きかった。
✅ 国立大学とは対照的に、一部の公立および私立大学は独自の判断で、早い時期から朝高生の受験を認めてきました。
さらに読む ⇒【特集】とっておきのハンドメイド出典/画像元: https://www.io-web.net/2013/07/%E6%B5%AE%E3%81%8D%E5%BD%AB%E3%82%8A%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E5%A4%96%E3%81%97%EF%BD%9Evol-7%EF%BC%8D%E6%9C%9D%E9%AB%98%E5%8D%92%E6%A5%AD%E7%94%9F/かつては、朝鮮学校の卒業生は日本の大学受験において多くの困難に直面していたんですね。
1990年代中盤まで、朝鮮学校の卒業資格では日本の大学の4割程度しか受験できませんでした。
特に国立大学は1校も受験を認めず、朝鮮学校の生徒は日本の高校の定時制に通ったり、大学入学資格検定に合格するなど、厳しい状況でした。
朝鮮学校の卒業生が日本の大学受験資格を得るには、日本の高校の定時制に通う必要があり、大きな負担を強いられていました。
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朝鮮学校差別、是正勧告から大学受験資格獲得までの道のり。歴史を紐解き、現在に至るまでの変化をたどる。