『怪談牡丹灯籠』って、どんな話?幽霊の恋と人間の業とは!?
江戸怪談の傑作『怪談牡丹灯籠』。幽霊となった女性が愛を求め、人間の業が絡み合う悲劇を描く。新三郎とお露の切ない恋、欲望に翻弄される人々の姿は、恐怖と同時に深い人間ドラマを生む。歌舞伎、映画など様々な形で愛される不朽の名作。今もなお、観る者の心を揺さぶる、その奥深い物語に触れてください。
悲恋と幽霊の呪い
「牡丹燈籠」の悲劇、その原因は?
裏切りと怨念
第三章では、新三郎とお露の出会いと、悲恋が描かれます。
公開日:2019/06/17

✅ 浪人の萩原新三郎は、幇間医者の山本志丈に連れられて、飯島平左衛門の別荘を訪れ、そこで美しい娘のお露と出会う。
✅ 新三郎はお露の美しさに心を奪われ、お露もまた新三郎に惹かれる。別れの際に、お露は「来てくださらないと、わたくし死んでしまいますよ」と新三郎に告げる。
✅ お露の言葉に心を痛めた新三郎は、お露に会うため、伴蔵と共に飯島家の別荘を訪れ、再びお露と出会う。
さらに読む ⇒砂村隠亡丸の余苦在話よくあるはなし出典/画像元: https://onboumaru.com/036-botandourou/新三郎とお露の恋は、最初から叶うことのない恋だったんですね。
『牡丹燈籠』は三遊亭圓朝が作った怪談落語で、江戸末期の浅井了意の怪談集『御伽婢子』を基にしています。
浪人・萩原新三郎と旗本・飯島平左衛門の娘・お露の悲恋物語で、お露は新三郎への想いを募らせて亡くなった後、幽霊となって彼のもとを訪れます。
新三郎は再会を喜びますが、お露は死霊であり、その事実を知った新三郎は必死に霊を払い除けようとします。
しかし裏切られた新三郎は、お露と伴蔵、お峰の計略によって命を落とすという悲しい結末を迎えます。
現代でもドラマや映画、舞台化されるなど、普遍的な人情を描いた作品として愛され続けています。
お露、なんて言うか、積極的な子なんだね。
運命の出会いと悪霊の呪い
ぼたんどうろうの結末は?
新三郎は悪霊に憑りつかれ命を落とす
第四章では、「怪談牡丹灯籠」の原作と、映像化作品についてご紹介します。
公開日:2020/06/22

✅ 「牡丹燈籠」は、中国の小説集「剪灯新話」の「牡丹燈記」を元にした、日本の三大怪談の一つであり、幽霊との恋路を描いた悲恋物語として有名です。
✅ 映像化作品として、NHK制作の「令和元年版 怪談牡丹燈籠」や山本薩夫監督の映画「牡丹燈籠」など、時代劇らしい要素を取り入れた作品が多く存在します。
✅ あらすじとしては、浪人の萩原新三郎が、美しい娘・お露と恋に落ちますが、彼女は既に亡くなっていたことが判明し、その後幽霊となって新三郎に現れます。幽霊であることに気づいた新三郎は、お札や海音如来像で霊を払おうとしますが、伴蔵と妻のお峰によって霊が入り込む隙を与えられてしまい、最後は幽霊に命を奪われてしまいます。
さらに読む ⇒竹書房怪談文庫出典/画像元: https://kyofu.takeshobo.co.jp/news/column/koten-kaidan/1837/映像化作品も、それぞれの解釈で面白いですよね。
ぼたんどうろうは、盆の十六日、燈籠流しの夜に、旗本の三男坊新三郎が吉原の遊女お露と出会い、その哀れな運命に心を痛め、契りを結ぶ物語。
しかし、お露とお米はすでに亡くなっており、新三郎の元に現れるのは悪霊だった。
新三郎は悪霊に憑りつかれ、やがて命を落とす。
この映画は、幽霊の幻影と人間の心の葛藤を描いた、巨匠・山本薩夫監督によるホラー作品である。
ホラー映画好きにはたまらんわ。
幽霊の執念と人間の葛藤
幽霊に執着した男の結末は?
命を落とす
最終章では、現代における「怪談牡丹灯籠」の解釈について考えてみましょう。

✅ NHKBS2で放送された「牡丹燈籠異聞」は、原作「牡丹燈籠」を幽霊話をメインに再編集した単発ドラマで、お露と新三郎の悲恋と、彼らを追う幽霊の物語が描かれている。
✅ 原作のイメージに近いストーリー展開で、昔読んだ絵物語のような定番の幽霊話が映像化されており、前作のヘヴィな因縁話とは異なる趣で楽しめる。
✅ 現代的な演出や、お露の表現方法に違和感を感じる部分もあるものの、1話完結でシンプルに描かれたストーリーは、切なくも面白いドラマとなっている。
さらに読む ⇒フクロムシ&コブクロムシ怪獣なんでも研究所出典/画像元: https://hukuromusi1017.livedoor.blog/archives/5095267.html原作を忠実に再現している部分と、アレンジを加えている部分があるんですね。
『悪名十八番』の依田義賢が脚色し、『座頭市牢破り』の山本薩夫が監督した怪談映画。
盆の十六日、新三郎は吉原の遊女お露と出会い、彼女の悲しい境遇に同情し、盆の間だけ祝言の真似事をして契りを結ぶ。
しかし、お露と下女のお米は、実はすでに亡くなっていた。
新三郎は二人の霊に執着し、やがて衰弱していく。
長屋の人々は新三郎を護符で守ろうとするが、伴蔵が護符をはがしたために、お露と米の霊が再び新三郎のもとへ。
最後は新三郎は霊に取り憑かれ、命を落とすという物語。
この映画は、美しい女の幽霊と人間の愛憎を描いた怪談映画であり、古典的な怪談の要素と現代的な心理描写を融合した作品である。
現代においても、「怪談牡丹灯籠」は、人々の心を惹きつける普遍的な物語として、新たな解釈を生み出していると言えるでしょう。
「怪談牡丹灯籠」は、幽霊の恋と、人間の欲望、そして業を描いた、深い物語ですね。
💡 「怪談牡丹灯籠」は、江戸時代後期の歌舞伎作品です。
💡 幽霊の恋と、人間の欲望、そして悲劇的な結末を描いた作品です。
💡 歌舞伎の舞台では、幻想的な演出と、俳優たちの熱演によって、この物語の世界観が表現されます。