Beyond Carpet Logo Menu opener

雑賀淑子、92歳のバレリーナ、バレエ人生を語る?戦後バレエのパイオニア、雑賀淑子の軌跡

戦時下の疎開、米軍キャンプでの公演、そしてパリ留学… 90歳を超えたバレリーナ、彼女の波乱万丈なバレエ人生を紐解く。小牧バレエ団での活躍、サイガ・バレエ設立、数々の創作バレエ、海外公演… 困難を乗り越え、日本バレエ界を牽引した彼女の軌跡。今もなお、バレエへの情熱を胸に、感動を届ける姿は希望そのもの。彼女の言葉と生き様から、あなたは何を感じるだろうか。

雑賀淑子、92歳のバレリーナ、バレエ人生を語る?戦後バレエのパイオニア、雑賀淑子の軌跡

📘 この記事で分かる事!

💡 幼少期の出会いから、戦火をくぐり抜け、バレエとの運命的な出会いを果たした経緯。

💡 小牧正英との出会いを経て、パリ留学で得た経験と、その後のバレリーナとしての成長。

💡 独立後の創作活動や地方公演での苦労、そして日本のバレエ界への貢献。

本日は、92歳にして現役バレエ講師として活躍されている雑賀淑子さんのバレエ人生を紐解いていきます。

子供時代の出会いから、海外での経験、そして独立後の活動まで、その軌跡を辿りましょう。

幼少期の出会いと戦火の中での舞踊

戦争と学業、バレエ…葛藤を乗り越えた経験とは?

慰問公演と学業の両立、チーム離脱。

雑賀淑子先生の幼少期は、バレエとの出会いと、戦争という過酷な時代を経験しました。

その中で、バレエへの情熱を育み、ダンサーとしての基盤を築き上げていったのです。

第41回あきた全国舞踊祭モダンダンスコンクール
第41回あきた全国舞踊祭モダンダンスコンクール

✅ 第41回グランプリのシニア部では内田奈央子さんが1位を獲得し、指導者の内田香さんが最優秀指導者賞を受賞しました。

✅ ジュニア1部、2部、群舞部門でもそれぞれ1位や優秀群舞賞が決定し、多くの出演者と指導者が表彰されました。

✅ その他、横山慶子さんの奨励賞や、Duoなまはげ賞、あきたこまち賞など、様々な賞が授与されました。

さらに読む ⇒あきた全国舞踊祭モダンダンスコンクール-あきこん-出典/画像元: https://www.akicon.net/00result2/akicon41_2022/00/akicon41.html

戦争という困難な時代にも、バレエへの情熱を失わなかった雑賀淑子先生の姿に、胸を打たれました。

過酷な環境が、彼女の芯の強さを育んだのでしょう。

幼少期に彰城秀子先生に師事し、9歳からモダン・ダンスを学び、バレエの世界に入った私は、戦時中は疎開を経験しました。

終戦後には、米軍キャンプでの慰問公演を行いましたが、深夜の公演と学業の両立に苦しみ、チームを辞めるという経験もしました。

この時期の経験は、後に私がバレエダンサーとして活躍する上での、強固な基盤となりました。

すごい! 終戦後に米軍キャンプで公演とか、めっちゃカッコいいじゃん!でも、学業との両立は大変だったんだね。辞めようと思った気持ちもわかるかも…。

小牧正英との出会いと海外での研鑽

バレエ人生を変えた出来事は?

パリへの私費留学と創作活動。

雑賀淑子先生は、小牧正英先生との出会いによって、バレエの世界をさらに深めていきました。

そして、パリでの留学は、彼女にとって大きな転換期となりました。

小牧正英 Masahide Komaki(1911
小牧正英 Masahide Komaki(1911

✅ 小牧正英は、16歳で上京後、ロシアバレエに魅せられ画家を目指して渡満。ハルピンでバレエ学校に入学し、卒業後に上海のバレエ団で活躍しました。

✅ 終戦後、帰国して東京バレエ団に参加し、『白鳥の湖』日本全幕初演の演出・振付・指導を担当。その後、小牧バレエ団を設立し、日本のバレエ界の発展に貢献しました。

✅ 晩年は、第二国立劇場の設立推進や、近代舞台芸術研修所、日本音楽高等学校での舞台学教育に尽力。2006年に94歳で他界しました。

さらに読む ⇒小牧正英 Masahide Komaki(1911-2006)出典/画像元: https://www.komakiballet.com/

小牧正英先生やパリ留学での経験は、雑賀淑子先生のバレエ人生を大きく変えましたね。

自分の意思で人生を切り開く、という経験は、とても貴重だったと思います。

その後、私は小牧正英バレエ学園に入り、17歳で『白鳥の湖』で初舞台を踏み、小牧バレエ団員として活躍しました。

18歳で小牧バレエ団に入団し、2年後にはパリへ私費留学し、オルガ・プレオブランジェスカらに師事し、ネリー・ブーシャルドのグループで創作活動にも参加しました。

このパリでの経験は、私にとって初めて自分の意思で人生を切り開く経験となり、その後の私のバレエ人生に大きな影響を与えました。

パリへ私費留学って、めっちゃセレブやん!ワシなんか、京都で吉本新喜劇のオーディションに落ちまくってた頃やのに…(笑)でも、自分の意思で人生を変えるって、ええなぁ。

次のページを読む ⇒

戦後バレエのパイオニア、小牧正英。地方公演での苦労、独立、創作活動、そして今。90歳を超えてもバレエへの情熱は衰えず、感動を届け続ける姿を描く。