映画『非行少女』金沢を舞台に描かれる青春ドラマ?浦山桐郎監督が描く、非行少女と青年
1963年、北陸の街を舞台に描かれる青春ドラマ『非行少女』。都会での挫折から故郷に戻った青年と、非行に走る少女の出会い。彼女を救おうと奮闘する青年の献身、そして少女の葛藤。社会の不条理と若者たちの苦悩を鮮烈に映し出す。和泉雅子の熱演、モスクワ映画祭金賞受賞。希望を求めて旅立つ姿は、今も観る者の心を打つ。
💡 東京で挫折した青年と非行少女の出会い、成長を描いた物語。
💡 モスクワ映画祭金賞を受賞した、和泉雅子の熱演が光る作品。
💡 貧困や社会問題に立ち向かう若者たちの姿を描いた青春ドラマ。
それでは、名作『非行少女』が持つ魅力に迫っていきましょう。
金沢の再会と希望の光
映画『非行少女』、青年は何を求めて少女を救おうとした?
無力感と少女の自暴自棄を救済
1963年公開の日本映画『非行少女』は、北陸地方を舞台にした青春ドラマです。
東京で失敗し故郷に戻った青年と、非行に走る少女が出会い、互いに影響し合いながら成長していく姿を描いています。

✅ 北陸の漁村を舞台に、不良少女と故郷に戻った青年との出会いと成長を描いた青春映画。
✅ 和泉雅子の演技が絶賛され、モスクワ映画祭で金賞を受賞した名作。
✅ 東京で失敗した青年が、荒んだ生活を送る少女を更生させようとする中で、二人の間に愛情が芽生える。
さらに読む ⇒ 日活出典/画像元: https://www.nikkatsu.com/movie/20710.html三郎と若枝の関係性が、金沢の美しい風景の中で丁寧に描かれていることに感銘を受けました。
当時の社会情勢も反映されており、単なる青春映画に留まらない深みがありますね。
1963年、浦山桐郎監督による日本映画『非行少女』は幕を開ける。
物語の舞台は北陸地方の金沢。
東京での仕事に失敗し故郷に戻った21歳の青年、三郎は、幼馴染である15歳の少女、若枝と再会する。
三郎は、自分の無力感と、家庭環境に苦しみ自暴自棄になっている若枝の姿に、彼女を救いたいという強い思いを抱く。
金沢の街並みを背景に、三郎は職を探しながら空虚な日々を送る一方で、若枝に学問を教え、更生を試みる。
うーん、なんか難しそうだけど、若枝ちゃんがどうなるのか気になるね! 金沢ってとこも、なんかオシャレな雰囲気で見てみたいかも!
非行への道と苦悩
若枝を破滅に追いやった最大の要因は?
過去の経験と周囲の環境
若枝は、三郎との出会いをきっかけに変化を求めますが、過去のトラウマや周囲の環境から逃れることができません。
非行を重ね、ついには保護施設に入ることになります。
彼女の苦悩が痛々しく伝わってきます。

✅ 15歳の少女・若枝は、東京での失敗から帰郷した21歳の三郎と再会し、彼からスカートをプレゼントされる。三郎は若枝を堕落から救おうと勉強を教えるが、彼女は過去のトラウマや周囲からの圧力に苦しむ。
✅ 若枝は最終的に学校に忍び込んで金を盗み、保護機関である北陸学園に入れられる。一方、三郎は彼女との関係に悩みながらも、組合運動に励む松太郎との出会いを通じて、若枝を励ます決意をする。
✅ 若枝は大阪へ働きに出ることになり、三郎は3年後に迎えに行くことを約束する。映画は、非行少女の成長と、彼女を取り巻く人々の葛藤を描いている。
さらに読む ⇒ 豆瓣出典/画像元: https://m.douban.com/movie/subject/1301924/若枝が置かれた状況の厳しさが、ひしひしと伝わってくるな。
特に、彼女が抱える心の闇と、周りの大人の無理解が描かれてるところが、えげつないくらいリアルや。
三郎の献身的な努力にも関わらず、若枝は過去の経験や周囲の環境から逃れることができず、非行に手を染めてしまう。
グレン隊の嫌がらせ、学校での窃盗事件など、彼女を取り巻く状況は悪化の一途を辿る。
秋祭りでの騒動を経て、三郎は遠縁の養鶏場で働くことになるが、若枝は叔母の家に預けられる。
しかし、孤独感から抜け出せない若枝は、ついに鶏小屋を焼いてしまい、非行少女の保護施設である北陸学園に収容されることとなる。
おいおい、ちょっと待て!鶏小屋燃やすって、それはヤバいやろ!まあ、非行少女ってタイトルやし、しゃーないか。でも、若枝ちゃんの心が心配やな〜。
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バーテンダー三郎、組合運動家との出会い、若枝との葛藤。社会の不条理と若者の青春を描く名作。再会を誓い、未来へ。モスクワ映画祭金賞受賞。