馬場あき子を読む:95歳歌人の短歌と時代精神?時代を生きる歌人、馬場あき子の軌跡
激動の時代を短歌で生きた歌人、馬場あき子。戦争、結婚、そして現代社会への問い…その表現は、私たちに希望と絶望を突きつける。47年間務めた朝日歌壇選者退任、歌業75年の集大成となる全歌集出版。彼女の歌は、時代を超えて読者の心を揺さぶり続ける。名歌「鯨の世紀恐竜の世紀…」に込められたメッセージとは? 馬場あき子の世界を、今、紐解く。
💡 馬場あき子さんの生い立ちと、短歌との出会いを紹介します。彼女が短歌を通して何を表現してきたのかを紐解きます。
💡 馬場あき子さんの代表作を読み解き、その作品が持つ時代背景や、人々に与えた影響を解説します。
💡 歌集『世紀』を通して、馬場あき子さんの絶望と希望が交錯する世界観を読み解き、その魅力に迫ります。
馬場あき子さんの短歌の世界へ、皆様を誘います。
彼女の作品を通して、現代社会や戦争体験、そして希望について深く掘り下げていきましょう。
歌人への道:戦後、短歌との出会い
馬場あき子が短歌で表現したかったものとは?
死生観と現代社会への意識
馬場あき子さんが短歌と出会い、その表現力を磨いた道のりを辿ります。
戦争体験や、新しい表現を求めた「まひる野」への参加など、彼女の歌人としての基盤を形成した出来事を詳しく見ていきましょう。
公開日:2023/06/04

✅ 95歳の歌人、馬場あき子さんのインタビュー記事。現役で活躍する馬場さんの、歯に衣着せぬ物言い、短歌への思い、戦争体験などが語られている。
✅ 短歌は、社会の出来事に対する感情を表現するものであり、事実に対する作者の思いが込められることで共感を呼ぶ。毎週約3000首の中から選歌を行い、戦争や天災が起きた際に投稿が増える。
✅ 馬場さんの戦争体験を通して、短歌に込める感情の強さや、過去の記憶が鮮やかに蘇る様子が語られている。
さらに読む ⇒婦人画報デジタル | 食も文化もウェルネスも。「本物」がここにある出典/画像元: https://www.fujingaho.jp/culture/interviews/a44033959/baba-akiko-utatojinsei-230604/馬場あき子さんの短歌への情熱を感じます。
戦争体験を通して、短歌に込める思いが深まったこと、そして、その思いが多くの人々に共感を呼ぶ理由が理解できます。
戦後の混乱期に短歌と出会い、その表現力を磨き上げた歌人、馬場あき子。
彼女は、伝統的な歌誌「アララギ」ではなく、新しい表現を求め「まひる野」に参加し、戦争体験を通して死と隣り合わせの状況を経験しました。
学徒動員や空襲による家屋焼失といった厳しい時代を生き抜き、代用教員を諦め専門学校に進学。
その後、国語教師として働きながら歌集を刊行しました。
結婚後、夫の病気休職をきっかけに歌集の出版を決意。
歌における『型』を自己を研ぎ澄ます砥石と捉え、現代社会への意識も持ち続けています。
47年間務めた朝日歌壇の選者を退任することになり、その功績は多くの人々から惜しまれています。
うーん、すごいですね! 戦争とか、あたし達の世代には想像もつかない出来事だけど、短歌を通して、そういう時代も知れるって、なんかすごいなって思いました!
時代を映す鏡:馬場あき子の代表作
馬場あき子の歌が時代を超えて感動を与える理由は?
多様なテーマと希望を込めているから。
馬場あき子さんの代表作を通して、彼女の短歌が持つ多様なテーマや表現を探ります。
時間の流れ、老い、そして未来への希望を込めた作品を読み解き、その魅力に迫ります。

✅ NHKの番組で紹介された歌人・馬場あき子さんの短歌『さくら花 幾春かけて 老いゆかん 身に 水流の音 響くなり』について、著者の解釈やその影響について考察している。
✅ 短歌に登場する「水流の音」を、千住博氏のウォーターフォールに例え、老いや時間の流れ、死への意識と結びつけ、上田三四二氏の時間の捉え方や良寛の詩を引用しながら、今を生きることの意味を探求している。
✅ 馬場あき子さんの歌をかな散らしで書いたことや、菅野祥子さんの『春なのに』を引用し、東日本大震災からの復興と未来への希望、そして詩(うた)の持つ力について触れている。
さらに読む ⇒水を掬う出典/画像元: https://miyauchi-m.cocolog-nifty.com/blog/2019/11/post-17518e.html馬場あき子さんの短歌は、時代を超えて多くの人々に感動を与えてきたんですね。
桜や燕を題材にした歌、そして現代社会への意識を込めた歌など、様々なテーマがあることに驚きました。
馬場あき子の歌は、時代を超えて読者に感動を与え続けています。
彼女の代表作には、時の流れや老いを桜に重ねて表現した歌や、燕と自分を夕焼けの中で一体化させた歌、現代的な題材を詠んだものなど、多岐にわたるテーマが込められています。
また、過去の人物を借りて未知への驚きを表現したり、自身の表現を客観的に振り返る歌も存在します。
結婚の記憶や死生観を、能の概念を引用して表現する作品も。
彼女は、短歌を通して、希望を表現することも忘れず、それが多くの人々を魅了し続けています。
桜の歌とか、エモいやんけ!わいも、馬場さんの歌で人生見つめ直したろかな!ええこと言うとるわ!
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絶望と希望が交錯する歌集『世紀』。馬場あき子の歌業75年を凝縮!終末を予感する短歌から、歌壇退任、未来への言葉まで。表現技法も魅力の決定版。