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横尾忠則の世界観:デザイン、肖像画、そしてアートの今を紐解く?横尾忠則、多才な表現者:初期デザインから最新展覧会まで

日本の現代美術を牽引する横尾忠則。グラフィックデザインから絵画まで、その多岐にわたる表現は「日本のアンディ・ウォーホル」と評される。初期の組版に着目し、神秘主義、サイケデリア、そして東洋思想を取り入れた作品は、国内外で高い評価を得ている。本記事では、多様な作品群と、アートの本質を追求する横尾氏の思想に迫る。カルティエ財団との長年の関係や、寒山拾得をモチーフにした近年の作品にも注目。

横尾忠則の世界観:デザイン、肖像画、そしてアートの今を紐解く?横尾忠則、多才な表現者:初期デザインから最新展覧会まで

📘 この記事で分かる事!

💡 横尾忠則は、グラフィックデザインから絵画まで幅広い分野で活躍し、日本の現代美術に大きな影響を与えている。

💡 初期のグラフィックデザイン作品や、三島由紀夫との交流など、横尾忠則の多岐にわたる活動を紹介。

💡 最新の展覧会「横尾忠則 寒山百得」展や、カルティエ財団との関係性など、近年の活動に焦点を当てる。

それでは、横尾忠則氏の創造性の源泉と、その作品が持つ魅力に迫っていきましょう。

横尾忠則の初期作品と多岐にわたる活動

横尾忠則の作品、何が「日本のアンディ・ウォーホル」と称される理由?

国際的評価と多岐にわたる分野での活動。

横尾忠則の初期作品から、多岐にわたる活動について深く掘り下げていきます。

三島由紀夫に「無礼な芸術」と評された横尾忠則仕事は全て断らない:朝日新聞

公開日:2024/05/07

三島由紀夫に「無礼な芸術」と評された横尾忠則仕事は全て断らない:朝日新聞

✅ 横尾忠則は、1958年にポスターで日宣美展の賞を受賞し、デザイナーの田中一光との出会いをきっかけにデザインの世界で活躍し始める。

✅ 上京後、田中一光の勧めで日本デザインセンターに入社し、父親の死を経験したことで自立を意識するようになる。

✅ この記事は、横尾忠則の半生を振り返る連載の一部であり、有料会員向けの記事である。

さらに読む ⇒朝日新聞デジタル:朝日新聞社のニュースサイト出典/画像元: https://www.asahi.com/articles/ASS4Z4RC9S3SULZU009.html

横尾忠則氏の半生を振り返り、そのデザインに対する情熱と、様々な分野での活躍を改めて感じました。

1936年生まれの横尾忠則は、国内外で活躍する美術家であり、日本の現代美術に大きな影響を与えてきました

初期はグラフィックデザイナーとして頭角を現し、プッシュ・ピン・スタジオの影響を受けながらも、黒澤明や三島由紀夫などから影響を受け、独自のスタイルを確立。

1960年代後半からは、神秘主義やサイケデリアに傾倒し、インド旅行を経て作品に深みが増しました。

その作風は「日本のアンディ・ウォーホル」と称されることもあり、ニューヨーク近代美術館(MoMA)での個展開催など国際的な評価を確立しました。

横尾氏は、グラフィックデザイン、イラストレーション、版画、絵画と多岐にわたる分野で活動し、三島由紀夫からは日本人の深層心理をえぐり出すと評されました。

すごい!もう、デザインとかよく分かんないんだけど、いろんな人に影響を与えてるって、なんかすごいね!

『暗中模索中』に見る組版へのこだわりと、余白への考察

横尾忠則『暗中模索中』の組版、余白5mmの意図とは?

指示の背景と技術的限界を著者は考察。

『暗中模索中』に見る、横尾忠則氏の組版へのこだわりと、余白への考察を深掘りします。

組版書誌ノオト:横尾忠則『暗中模索中』(河出書房新社、)の「組版造形」にかかわる活版書籍印刷工程の細部を知りたい話

公開日:2024/03/10

組版書誌ノオト:横尾忠則『暗中模索中』(河出書房新社、)の「組版造形」にかかわる活版書籍印刷工程の細部を知りたい話

✅ 白井敬尚氏の著書『組版 造形 タイポグラフィ 名作精選』で取り上げられた横尾忠則の『暗中模索中』について、著者は本文組版の書体、大きさ、組み方を推定し、その特異な組版設計に感銘を受けている。

✅ 『暗中模索中』の本文は、岩田明朝8ポイントと岩田角ゴシック7ポイントで組まれ、行長を調整するために版面外にクワタやスペースが加えられていると推定される。

✅ 本文組版におけるマージンの指定について考察されており、裁ち落としに近い組版ながら、小口・天地は均等に空けられており、具体的な寸法とその指定に興味が示されている。

さらに読む ⇒日本語練習虫出典/画像元: https://uakira.hateblo.jp/entry/2024/03/10/220037

白井敬尚氏の考察を通して、横尾忠則氏の書籍デザインへのこだわりが伝わってきました。

細部まで計算された組版は、まさに芸術作品ですね。

横尾忠則の初期の仕事として、著書『暗中模索中』(1973年)の組版は、白井敬尚氏の著書『組版造形タイポグラフィ名作精選』で取り上げられ、注目を集めました。

本文は岩田明朝8ポイントと岩田角ゴシック7ポイントの活字が使用され、ベタ組で緻密に計算され、原版からの亜鉛版作成、平台印刷機での印刷と推測されています。

著者は、この書の余白(マージン)約5mmという独特な寸法に着目し、その指示の背景や技術的限界について疑問を呈しています。

横尾氏の発言「裁ち落とし」について言及があるものの、実際には文字が切り落とされた箇所はないことから、更なる考察が必要であると結論付けています。

いやー、組版とか、もう、わけわからん!でも、なんか、こだわりがすごいのは伝わってくるわ。職人技やな!

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横尾忠則、肖像画と寒山拾得を描く。カルティエ財団との繋がり、自由な表現、アートの本質を追求し、既存の価値観に挑む、強烈な個性が光る作品群。