又吉直樹とせきしろの自由律俳句集『蕎麦湯が来ない』は、一体どんな作品?「蕎麦湯が来ない」とは!!?
💡 お笑い芸人・作家である又吉直樹とコラムニスト・作家であるせきしろによる自由律俳句集「蕎麦湯が来ない」の内容を紹介
💡 「蕎麦湯が来ない」の誕生秘話や自由律俳句の魅力について解説
💡 著者おすすめの書籍や、書籍に込めた想いを紹介
それでは、第一章へ進みましょう。
『蕎麦湯が来ない』誕生秘話
「蕎麦湯が来ない」は、2人の自由なリズムで情景や心情を切り取った自由律俳句集です。
✅ ピースの又吉とせきしろによる自由律俳句集「蕎麦湯が来ない」が3月12日に発売される。
✅ 本書は2009年の「カキフライが無いなら来なかった」、2010年の「まさかジープで来るとは」に続く第3弾で、404句の自由律俳句と50篇の散文を収録している。
✅ 3月13日には東京・池袋近郊で「トーク&サイン本お渡し会」が開催される予定。
さらに読む ⇒ナタリー - ポップカルチャーのニュースサイト出典/画像元: https://natalie.mu/owarai/news/366858結婚式のハンコがきっかけで始まった、2人の自由律俳句の共同制作。
興味深いですよね。
2009年の『カキフライがwww.news-postseven.com』から10年ぶりとなる、お笑い芸人・作家の又吉直樹(ピース)とコラムニスト・作家のせきしろによる自由律俳句集第3弾『蕎麦湯が来ない』は、2人の自由なリズムで情景や心情を切り取った404句と50篇のエッセイを収録している。
本書の始まりは、せきしろが又吉に共通の知人を通して声をかけたこと。
きっかけは、結婚式の際にせきしろが使用したハンコの大きさに共感したことからだったという。
互いに自由律俳句の面白さを語り合う中で、又吉は100句を送り、せきしろは「思った以上にちゃんとできていて感動した」と振り返る。
えー、ハンコで意気投合って、すごい!なんか、意外な話で面白い〜。
自由律俳句の魅力
自由律俳句の魅力は、まさに言葉の自由さにあると思います。
✅ お笑い芸人・作家である又吉直樹とコラムニスト・作家であるせきしろによる自由律俳句集「蕎麦湯が来ない」は、2人の出会いから自由律俳句の魅力、そして2人がこれまで直面してきた自意識について語る。
✅ 2人は共通の知り合いである作家を通じて出会い、ハンコの大きさという共通の経験から意気投合。その後、せきしろが自由律俳句について語り、翌朝には又吉から100句もの作品が届いたことで、2人の共同制作がスタートした。
✅ 自由律俳句の魅力は、リズムや季語に縛られることなく、自分の言葉で自由な表現ができる点にある。定型俳句では季語が作り手を助ける一方、自由律俳句では全てを自力で表現する必要があるため、作者のセンスが如実に現れる。
さらに読む ⇒リアルサウンド|音楽、映画・ドラマ、エンタメ×テック、書籍のカルチャーサイト出典/画像元: https://realsound.jp/book/2020/03/post-528488.html自由律俳句は、作者のセンスがダイレクトに反映されるので、個性的な作品が多いですよね。
自由律俳句の魅力について、又吉は「リズムが自由で、作詞作曲を同時に行うようなもの」と表現し、せきしろは「本来どうでもいいことを作品にできる面白さ」を挙げる。
定型俳句に比べて自由律俳句は作り手を助けるものがなく、全てを考えないといけない難しさがある一方で、センスがもろに出てしまう面白さがあるという。
2人の自由な発想と共感が生み出した自由律俳句の世界、そしてその魅力について、本書を通して感じることができるだろう。
うん、自由律俳句って、難しいイメージがあったんだけど、なんか、すごく魅力的だと思った!
著者おすすめの20冊
せきしろさんと又吉直樹さんが選んだ20冊の本は、それぞれに個性があって、読み応えがありそうです。
✅ 「蕎麦湯が来ない」の刊行を記念して、紀伊國屋書店新宿本店と梅田本店にて、せきしろ氏と又吉直樹氏の選書フェアが開催されます。
✅ 両氏はそれぞれ10冊ずつ書籍を選んでおり、フェアでは書籍と共に、彼らの熱いコメントが添えられています。
✅ 期間中に「蕎麦湯が来ない」を購入された方には、選書フェア限定のポストカードが配布されます。ポストカードには、書籍に掲載されている写真(小野英作氏撮影)のカラーバージョンが使用され、裏面には両氏の選句が記載されています。
さらに読む ⇒マガジンハウス書籍編集部出典/画像元: https://magazinehousebooks.jp/n/n1424c8857769二人の選書を通して、彼らの読書遍歴や思想が垣間見えるのは、ファンにとって嬉しいですね。
『蕎麦湯が来ない』刊行記念の選書フェアで、せきしろさんと又吉直樹さんが選んだ20冊の本とその推薦コメントを紹介します。
せきしろさんは、中学生時代に教頭先生からもらった志賀直哉の『小僧の神様・城の崎にて』をきっかけに志賀直哉作品が好きになったこと、平出隆の『猫の客』の美しさやリアルさに魅了され、内田百閒の『阿呆の鳥飼』に収録されている『鶏鳴』のような作品を書きたいと憧れていることなどを語っています。
また、梶井基次郎の『過古』、横光利一の『日輪・春は馬車に乗って他八篇』、安部公房の『水中都市・デンドロカカリヤ』など、自身の読書遍歴や好きな作家についても触れています。
一方、又吉直樹さんは、将来の夢がなかったものの、尾形亀之助の詩集を読んで詩人に憧れていたかもしれないと振り返り、ヘルマン・ヘッセの『少年の日の思い出』は子どもの頃の記憶を呼び覚ますとコメントしています。
また、恒川光太郎の『夜市』の不思議な怖さ、京都大学総合博物館の収蔵品を紹介する『新装版標本の本京都大学総合博物館の収蔵室から』の静けさ、ヴァルター・ベンヤミンの『この道、一方通行』の批評とユーモアに富んだ文章、穂村弘の『水中翼船炎上中』の新鮮な視点など、それぞれの作品の魅力を独自の言葉で表現しています。
さらに、ハン・ガンの『すべての、白いものたちの』の繊細な言葉遣い、西加奈子の『おまじない』が与えてくれる希望、中村文則の『その道の先に消える』の緊迫感など、多彩なジャンルの作品に対する熱い思いが伝わってくるコメントの数々。
二人のコメントを読むだけでも十分面白いので、ぜひこの20冊からあなたにとってのお気に入りの一冊を見つけてみてください。
えー、私も行ってみたい!ポストカードももらえるんだ!
「蕎麦湯」に込めた想い
「蕎麦湯が来ない」というタイトル、すごく印象的ですよね。
✅ 「蕎麦湯が来ない」というタイトルの書籍が、せきしろさんと又吉直樹さんによって執筆され、発売されることが決定しました。
✅ 書籍発売を記念して、トークイベントとサイン本のお渡し会が開催されます。
✅ イベントの詳細については、書籍の発売情報や出版社のウェブサイトなどで確認できます。
さらに読む ⇒ エキサイトニュース出典/画像元: https://www.excite.co.jp/news/article/Rooftop_31565/蕎麦湯への愛着、そして、手に入らないかもしれない不安…深いですね。
又吉直樹さんとせきしろさんが、自身の句集『蕎麦湯』について語り合う。
タイトルとなった又吉さんの句「蕎麦湯」は、2人にとって共感のポイントが多く、特にせきしろさんは蕎麦湯への愛着から、その句の奥深さに共鳴したという。
せきしろさんは、蕎麦湯の美味しさに魅了され、コンビニに蕎麦湯を置いてほしいと熱望している一方、又吉さんは「蕎麦湯」という存在自体が、いつまでも待てない、手に入らないかもしれないという不安と、それを口にするまでの葛藤を表現していると語る。
2人の句を通して、日常の中の些細な行動や感情に目を向け、それぞれの自意識と向き合っている様子がうかがえる。
せきしろさんは、自意識過剰な面を隠そうと努力しているものの、結局は周囲に伝わっていることを自覚している。
一方、又吉さんは、若い頃に比べ、自意識を過剰に意識しなくなったため、今は受け入れることを選択している。
自分のことを好きかどうかの問いに対して、せきしろさんは、「なんとも思ってない」と答える一方で、自分を好きな人はいないという確信から、猫としか会話しないと明かす。
一方、又吉さんは自分の思考を愛し、思考行為自体が趣味であると語る。
2人の言葉からは、自意識との向き合い方や自分自身への捉え方の違いが垣間見える。
それぞれが抱える葛藤や悩み、そしてそれを受け入れるまでの道のりが、彼らの言葉を通して伝わってくる。
へぇー、蕎麦湯って、そんなに奥が深いものなんだ!
自由律俳句への情熱
尾崎放哉の句は、孤独と向き合う姿を、鮮やかに表現していると感じます。
✅ ピース又吉氏が愛読する尾崎放哉の句集の魅力は、地方出身のエリートコースを歩んだ放哉が、その後、挫折を繰り返し、孤独と向き合っていく姿を、自由律俳句を通して描き出す点にある。
✅ 放哉は、名門士族の出身であり、東京の第一高等学校、東京帝国大学と進学し、その後、東洋生命保険に就職、結婚をするなど、順風満帆な人生を送っていた。
✅ しかし、その後、放哉は様々な挫折を経験し、やがては孤独と向き合うことになる。その過程で、放哉は自由律俳句を通して、自身の心の内面を表現していく。
さらに読む ⇒NEWSポストセブン出典/画像元: https://www.news-postseven.com/archives/20221204_1817769.html?DETAIL放哉の句から、又吉さんの自由律俳句に対する情熱を感じますね。
又吉直樹さんは、自由律俳句の代表的な俳人である尾崎放哉の句に強い共感を抱いている。
放哉の句は、東京に住めなくなり孤独と哀愁を漂わせる放哉自身の生き様を反映しており、その「妖怪的」な視点に共感する。
また、放哉の句は、東京という場所に対する恋文のように感じられるという。
又吉さん自身は、自由律俳句を執筆活動の核とし、そこからエッセーやコント、小説へと広げていくと考えている。
一方で村上春樹さんは、短歌や俳句、ネタ作りは集中して短時間で作り上げることができるが、小説のように膨大な量の作品を同じ集中力で作り続けることは難しいと感じているという。
お笑い芸人の又吉直樹さんと文筆家のせきしろさんのコラボ本「蕎麦湯が来ない」は、俳句とエッセイが融合した、読み応えのある一冊です。
自由律俳句というジャンルの俳句は、従来の俳句のイメージを覆すほど自由奔放で、従来の俳句に抱いていた古臭いイメージを払拭してくれます。
特に「棄てられなかったから無くなって良かった」という句は、深い印象を与えます。
エッセイも期待通りの面白さで、俳句とエッセイの相乗効果が、読者を飽きさせません。
又吉さんとせきしろさんのファンはもちろん、自由な俳句に興味がある方にもおすすめです。
放哉のこと、よく知ってるんだね!すごい!
今回は、又吉直樹さんとせきしろさんの自由律俳句集「蕎麦湯が来ない」をご紹介しました。
💡 お笑い芸人・作家である又吉直樹とコラムニスト・作家であるせきしろによる自由律俳句集「蕎麦湯が来ない」を紹介
💡 「蕎麦湯が来ない」の誕生秘話や自由律俳句の魅力について解説
💡 著者おすすめの書籍や、書籍に込めた想いを紹介