改正健康増進法施行後の喫煙環境は?喫煙スペースの現状とは!?
💡 屋内施設での喫煙ルールが大きく変わった
💡 喫煙スペースの減少、増加が起きている
💡 喫煙スペースに対するニーズと課題が浮き彫りになった
それでは、改正健康増進法施行後の喫煙環境について詳しく見ていきましょう。
改正健康増進法施行後の喫煙環境変化
改正健康増進法施行によって、屋内施設での喫煙ルールが大きく変わりましたね。
公開日:2020/03/31
✅ 2018年7月に成立した健康増進法の一部を改正する法律が2020年4月1日から全面施行され、屋内施設での喫煙ルールが大きく変わりました。
✅ 主な変更点は屋内施設の原則禁煙化、喫煙室設置の義務付け、喫煙室への標識掲示義務、20歳未満の喫煙エリアへの立入禁止です。
✅ 喫煙室は施設の種類によって設置できる種類が異なり、紙巻タバコと加熱式タバコそれぞれに専用室の設置が認められています。また、喫煙目的室と喫煙可能室は、施設内全体を喫煙可能にすることができます。
さらに読む ⇒Impress Watch出典/画像元: https://www.watch.impress.co.jp/docs/topic/1244116.html確かに、喫煙スペースの減少は、喫煙者にとっても大きな変化だったと思います。
2020年4月に施行された改正健康増進法により、屋内禁煙が原則となり、喫煙スペースが減少した。喫煙者からは「喫煙スペースを探し回る」「禁煙場所で喫煙」「歩きたばこ」といったマナー違反行動が増加しているという結果が出ており、非喫煙者からは、それらの行動が目立つようになったと感じている人が多い。一方で、非喫煙者の64.4%は喫煙スペースが必要だと考えており、その理由として「受動喫煙を避けることができる」「禁煙場所で喫煙する人が減る」「歩きたばこが減る」などを挙げている。ただし、「においが漏れてきそう」「煙が漏れてきそう」「3密になりそう」といった懸念も存在する。
そりゃあな、禁煙やったら、吸いたくなるやろ。
喫煙環境の変化に関する調査結果
この調査結果から、喫煙環境の変化が明確に見て取れますね。
✅ 2020年4月の健康増進法改正の認知度は、喫煙者で84.6%、非喫煙者で54.6%と、喫煙者の方が高い。
✅ 改正後、喫煙者は喫煙スペースの減少を実感しており、68.8%が「減った」と回答。喫煙スペースを探す回数が大幅に増加し、喫煙スペース難民の増加も確認された。
✅ 非喫煙者の64.4%が喫煙スペースの必要性を感じている。理由としては、受動喫煙を避けることができることや、禁煙場所での喫煙者減少、歩きたばこ減少などが挙げられる。一方で、喫煙スペースからの煙や臭いへの懸念も強い。
さらに読む ⇒「知りたい・行きたい」をかなえるニュースメディア|ウォーカープラス出典/画像元: https://www.walkerplus.com/article/1026088/喫煙スペースの減少が、喫煙者の行動に影響を与えていることが分かります。
2020年4月の健康増進法改正施行から1年が経過し、喫煙環境は大きく変化した。本調査では、喫煙者と非喫煙者の双方に、改正健康増進法に関する認知度や、喫煙環境の変化に対する意識、喫煙行動の変化などを調査した。喫煙者の84.6%が改正健康増進法について「知っている」と回答した一方で、非喫煙者の認知度は54.6%と、喫煙者よりも低いことが分かった。喫煙者は、改正施行後、喫煙スペースが減ったと感じる人が多く、68.8%が「減った」と回答した。その結果、喫煙スペースを探し回る人が増えた(75.3%)、喫煙スペースからはみ出して喫煙する人が増えた(54.1%)などの変化が見られた。一方、非喫煙者は、喫煙スペースを探し回る喫煙者(63.6%)や、喫煙スペースからはみ出して喫煙する喫煙者(54.1%)が増加したと回答した。歩きたばこをしている人(65.3%)や、たばこのポイ捨てをする人(65.9%)は減少したと回答した。
喫煙者と非喫煙者の双方に、認識のずれが見られますね。
喫煙スペースに対するニーズと課題
喫煙スペースの設置場所や形態の改善は、喫緊の課題ですね。
✅ 板橋区では、駅周辺の喫煙所に対する住民からの苦情が多く寄せられている。特に成増駅南口喫煙所は、通行の妨げになっているなど、改善を求める声が強い。
✅ 板橋区は、受動喫煙防止対策検討会で、開放型の喫煙所を段階的に廃止し、コンテナ型の公衆喫煙所に置き換える方針を決定している。
✅ 現状、成増駅南口、成増駅北口、志村坂上駅周辺の喫煙所は改善が進まず、大きな課題が残っている。区はこれらの場所にもコンテナ型の公衆喫煙所を設置できる場所を探していくとしている。
さらに読む ⇒板橋区議会議員|田中やすのり 自民党5期公式サイト出典/画像元: https://www.tanaka-yasunori.jp/new/news20220506.html板橋区の事例は、喫煙スペースに対する様々な意見があることを示しています。
喫煙スペースの必要性については、非喫煙者の64.4%が「必要だと思う」と回答した。その主な理由は「受動喫煙を避けることができるから」であった。一方で、喫煙スペースが不要だと思う人は、「においが漏れてきそうだから」や「煙が漏れてきそうだから」といった理由を挙げた。非喫煙者は、煙やにおいが漏れないような最新設備の喫煙スペースを望んでおり、その場所は「駅前・駅周辺」が最も多かった。喫煙者も同様に「駅前・駅周辺」を希望していることから、駅周辺における喫煙スペースの整備が喫緊の課題であると言える。
えー、うちは、タバコ吸う人いないから、別に良いんだけど…
今後の喫煙環境改善に向けた取り組み
今後の喫煙環境改善に向けて、様々な取り組みが必要ですね。
✅ 分煙環境整備のポイントは、非喫煙スペースへの煙や臭いの漏洩防止、喫煙スペース内の良好な空気環境維持、そして適切な喫煙スペースの設置場所の選定です。
✅ 非喫煙スペースへの煙や臭いの漏洩防止には、喫煙スペースと非喫煙スペースの境界部分に0.2m/秒以上の空気の流れを作る必要があり、排気風量は開口部面積と空気の流れによって決まります。
✅ 喫煙スペース内の良好な空気環境維持には、排気風量を確保し、室内の浮遊粉じん濃度を0.15mg/㎥以下に抑えることが重要です。また、効率的な換気のために、壁や天井の換気扇だけでなく、空気を取り入れる給気口も必要です。
さらに読む ⇒JTウェブサイト出典/画像元: https://www.jti.co.jp/coexistence/bunen/point/分煙環境整備のポイントは、技術的な面だけでなく、社会的な意識改革も重要です。
厚生労働省は、令和3年度「喫煙環境に関する実態調査」の結果を公表した。この調査は、健康増進法改正後の喫煙環境変化を把握し、今後の対策検討のための基礎資料を得ることを目的としたもので、3回目の実施となる。調査の結果、第一種施設では敷地内全面禁煙が増加し、第二種施設では喫煙専用室設置が増加していることが明らかとなった。調査は郵送調査とオンライン調査で行われ、20489件の施設を対象に、9697件の有効回答を得た。詳細は、別添の調査結果概要を参照。喫煙マナー向上に向けた取り組みとして、歩きたばこやポイ捨てが減るなど、成果が見られる一方、依然としてマナーを守らない人も存在します。JTは、吸う人と吸わない人が共存できる社会を目指し、マナー啓発活動を継続しています。具体的には、街の清掃活動や大人向けのマナー講座を通して、喫煙マナーの重要性を伝え、周囲への配慮と自分の時間・場所を守るための行動を促しています。
難しいんか、分煙って…。 ほんなら、どうすんの?
改正健康増進法施行後、喫煙環境は大きく変化しました。今後も、受動喫煙防止と喫煙者のニーズを両立させるための取り組みが求められます。
💡 屋内施設は原則禁煙化が進んでいる
💡 喫煙スペースの減少により、喫煙者の行動に変化が見られる
💡 喫煙スペースの整備は、喫緊の課題である