宝塚歌劇団『エリザベート』は、なぜこんなに人気なの?時風を閉じ込めた舞台とは!?
宝塚歌劇団不朽の名作『エリザベート』を全10公演レビュー!時代を映す舞台の変遷を、1990年代、2000年代、2010年代の3つの章で徹底分析。月組の歴史を彩る歴代スター、公演情報、トップスターの足跡を網羅し、あなたの記憶に残る『エリザベート』を呼び覚ます!宝塚ファン必見の永久保存版レビューです。
💡 宝塚歌劇団の歴史の中で、特別な存在感を放つ『エリザベート』の魅力とは?
💡 『エリザベート』の舞台は、時代や風潮によって変化していくその姿が魅力的です。
💡 宝塚歌劇団の月組は、歴史と伝統を誇る組であり、多くの名役者を輩出しています。
それでは、第1章、エリザベートの魅力に迫ってまいりましょう。
時風を閉じ込めた舞台『エリザベート』
宝塚版「エリザベート」の魅力とは?
時代を超越する名作
望海風斗さんのトートは、本当に素晴らしかったですね。

✅ 望海風斗を中心としたスペシャルバージョンは、扮装はせずコンサート形式で上演されたが、望海風斗のトート役は、フェイスペイントや衣装、歌と演技で、黄泉の帝王としての魅力を存分に表現し、観客を魅了した。
✅ エリザベート役は、1幕は元星組トップ娘役の夢咲ねね、2幕は元花組トップスターの明日海りおが務め、それぞれ皇后の気高さと孤独、息子を失った悲しみを表現し、望海風斗との共演は、同期ならではの息の合った演技を見せた。
✅ スペシャルバージョンには、89期生が多く揃い、ルドルフ役の七海ひろき、皇太后ゾフィー役の純矢ちとせ、マダム・ヴォルフ役の大月さゆ、ケンペン役の美翔かずきなど、同期生による安定感のある演技と、鳳真由によるフランツ・ヨーゼフ役の温かい表現、宇月颯によるルイジ・ルキーニ役の実力を感じさせるパフォーマンスが、コンサート全体の質を高めていた。
さらに読む ⇒演劇エンタメ系マガジンオモシィ出典/画像元: https://omoshii.com/news/2021/05/16258/望海さんをはじめ、多くのスターが集結したスペシャルバージョンは、まさに宝塚歌劇の魅力が詰まった公演だったと言えるでしょう。
宝塚歌劇団は、1914年の創立以来、数々の名作を世に送り出し、多くのファンを魅了してきました。
その中でも、20年以上劇団を支え、ファンの心に深く刻み込まれる記念碑的な公演として、『エリザベート』は特別な存在です。
1996年の初演以来、時代や風潮、置かれた状況によって、全く異なるカラーを持つ『エリザベート』は、まさに時風を閉じ込めた作品といえます。
本企画では、2020年の年末年始に、過去10回の『エリザベート』公演を全作レビューし、皆様の記憶に残る『エリザベート』を振り返ります。
うん、まあな。望海風斗は、トート役が似合ってたわ。
月組の歴史と伝統
月組は宝塚歌劇団の歴史の中でどんな役割を果たしてきたの?
伝統と革新を繋ぐ存在
月組は、伝統を守りながらも、常に新しい挑戦を続けている組ですね。

✅ 宝塚歌劇団月組の次期トップスターに鳳月杏、トップ娘役に天紫珠李が決定しました。
✅ 新トップコンビのお披露目は、2024年8月22日から始まる月組の全国ツアー公演「ミュージカル・ロマン『琥珀色の雨にぬれて』」「レビュー・アニバーサリー『Grande TAKARAZUKA 110!』」となります。
✅ 現トップコンビの月城かなとと海乃美月は、7月7日の公演千秋楽をもって退団します。
さらに読む ⇒ナタリーポップカルチャーのニュースサイト出典/画像元: https://natalie.mu/stage/news/563083鳳月杏さんと天紫珠李さんの新トップコンビ、今後の活躍が楽しみですね。
宝塚歌劇団の月組は、1921年に発足した歴史ある組であり、花組とともに宝塚歌劇団の5つの組のうちの1つです。
名役者が集まり、丁寧で繊細な芝居をチームワークで組み上げることに定評があり、熱い芝居心は人間味あふれるものから、シリアスな舞台まで、一つの芯として貫かれています。
歴代トップスターは、天津乙女から鳳月杏まで、個性豊かなスターが輝き、それぞれの時代を彩ってきました。
宝塚歌劇団のトップスターの交代は、組の伝統を受け継ぎながら、新たな時代を築く重要な儀式と言えるでしょう。
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過去10回の『エリザベート』を徹底レビュー! 宝塚歌劇団の公演情報や月組トップスターの詳細データで、作品とスターの魅力を深掘り! 年末年始はエリザベートの世界へ。