ホームレス問題、南アフリカ国勢調査、障害者支援… 世界で進む社会課題の現状は?社会課題の現状とは!?
💡 ホームレス問題の現状と課題について解説します。
💡 南アフリカ国勢調査で明らかになった社会課題についてご紹介します。
💡 南アフリカにおける障害者支援の現状と課題について解説します。
それでは、最初のテーマに移りましょう。
ホームレス問題:深刻化する社会問題
深刻な社会問題であるホームレス問題について、詳しく解説させていただきます。
✅ この記事では、日本のホームレス状態の人に関する現状、原因、そして支援方法について解説しています。
✅ ホームレス状態の人々の実態として、2019年の調査では4,555人が確認され、その多くが東京都、大阪府、神奈川県といった大都市に集中していることが明らかになりました。
✅ また、ホームレス状態の人々は高齢化が進んでいる一方で、住む場所の多様化により、統計に捉えられていないホームレス状態の人もいるという現状も示されています。
さらに読む ⇒gooddo(グッドゥ)|社会課題を知って、あなたにできる貢献を。いいこと、しやすく。出典/画像元: https://gooddo.jp/magazine/poverty/homeless/ホームレス状態に陥る原因は多岐にわたり、解決のためには、様々な支援策が必要だと感じます。
ホームレス問題は、失職や借金、家族との離別など、様々な要因が複雑に絡み合って発生する深刻な社会問題です。1990年代半ばから顕著になったこの問題は、2002年に『ホームレス自立支援法』が制定され、生活保護法と合わせて、困窮者に対する支援体制が構築されました。しかし、依然として多くのホームレスが生活再建に苦しんでいます。主な原因としては、相談できる相手や場所、再起の機会の不足、生活保護制度の課題、そして自主的な行動の難しさなどが挙げられます。生活保護制度では、世帯単位での資産や働く能力が考慮されるため、一人暮らしであっても働く能力があると判断された場合は、保護の対象とならないケースがあります。そのため、ホームレス状態からの脱出が困難になることもあります。高齢者や精神的な問題を抱える人にとって、自主的にサポートを求める行動は難しい場合があります。さらに、生活保護の対象とならないケースも存在し、頼る先がなく途方に暮れている人もいるのが現状です。
ホンマに、世の中、うまくいっとらんのやなぁ。
支援団体の活動:ホームレス問題への取り組み
次は、ホームレス問題に対する支援団体の取り組みについてお話します。
公開日:2022/10/19
✅ 川口加奈さんは14歳の頃からホームレス問題に関心を持ち、大学在学中に生活困窮者・ホームレス支援を行う認定NPO法人Homedoorを設立しました。
✅ Homedoorでは、生活困窮者・ホームレスの人々が自立できるよう、「仕事」「貯蓄」「住まい」の3つのサポートを行っています。特に得意なことを仕事に繋げられるよう、シェアサイクル事業「Hubchari」を立ち上げ、廃品回収などを行っていた人々に仕事を提供しています。
✅ Homedoorの支援により、これまで2000人以上がホームレス状態から脱却し、川口さんは今後も10代〜30代の若者や女性の相談増加に対応し、多種多様な困窮状態からの脱却を支援していくことを目指しています。
さらに読む ⇒FNNプライムオンライン|フジテレビ系FNN28局のニュースサイト出典/画像元: https://www.fnn.jp/articles/-/431791?display=full若者が立ち上げた団体が、具体的な支援を行っているというのは、とても素晴らしいですね。
ホームレスに陥った人をサポートする活動として、認定NPO法人Homedoorや認定NPO法人大津夜まわりの会などの団体が、生活困窮者の支援を行っています。Homedoorは、ホームレス状態を生み出さない社会構造を目指し、住居の提供や生活相談、就労支援など、多岐にわたるサポートを提供しています。一方、大津夜まわりの会は、路上生活者の実態調査や生活相談、食料支援、医療支援など、ホームレスの人たちの生活を支える活動を行っています。ホームレス問題は、個人の努力だけでは解決できない社会構造的な問題です。個人ができることは限られていますが、これらの団体への寄付やボランティア活動などを通じて、問題解決に貢献することができます。
社会への貢献意欲を持つ若者の存在は、社会の希望と言えるでしょう。
南アフリカにおける国勢調査:社会課題の把握
続いて、南アフリカにおける国勢調査について解説していきます。
公開日:2023/10/11
✅ 南アフリカの人口は2022年時点で6200万人に達し、2011年の5180万人から増加しました。
✅ 人口の約8割が黒人で、白人は1割以下です。
✅ 2022年時点で移民は240万人を超え、隣国ジンバブエからの移民が45.5%を占めています。
さらに読む ⇒ロイター | 経済、株価、ビジネス、国際、政治ニュース出典/画像元: https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/HKQGQJWGIRMLTKRYKZFH3N6XSQ-2023-10-11/国勢調査は、社会状況を把握するために非常に重要な調査ですね。
南アフリカでは、10年に一度の国勢調査が実施されています。本来は昨年行われる予定でしたが、新型コロナの影響で延期されました。今回の調査では、約16万5000人の調査員が詳細な質問票を用いて、街の住民やホームレスの人々を含む、国民への聞き取り調査を行っています。この調査は、アパルトヘイト撤廃後4回目で、過去の調査では多くの国民が調査から漏れていたとされています。南アフリカの人口は2016年の推計で5570万人、ホームレス人口は2015年の推計で20万人とされています。
南アフリカって、遠い国だけど、いろいろ大変なんだね。
南アフリカの障害者:困難な状況
南アフリカでは、障害者の方々が多くの困難に直面しているという現状があります。
自立生活センターが変える障害者の生活 (プロジェクト紹介)
✅ 南アフリカ共和国では、障害者の社会参加が不十分であり、自立生活を支援するサービスも制度化されていません。特に、交通機関や住宅のアクセシビリティが課題となっています。
✅ DPI日本会議はこれまで、JICAを通じて、障害者自立生活センター設立に向けた人材育成プロジェクトを実施し、ハウテン州に2つの自立生活センターが設立されました。
✅ DPI日本会議は、新たなプロジェクトで、障害者のための移送サービスモデル、住宅改善研修、エンパワメント強化、地域住民への意識啓発などに取り組み、自立生活センターの能力強化を図っています。
さらに読む ⇒ DPI 日本会議出典/画像元: https://www.dpi-japan.org/activity/international-activity/south_africa_cil/障害者の方々が安心して生活できるような環境整備が急務と感じます。
南アフリカでは、5歳以上人口の7.5%にあたる約287万人が障害者であり、貧困と社会的排除に直面しています。障害者は基礎的社会サービス、教育機会、雇用機会へのアクセスが制限されており、水道や教育の機会に恵まれない割合が非障害者と比べて高いです。
ほんまに、世の中、厳しいなぁ。
南アフリカにおける障害者支援:取り組みと課題
最後に、南アフリカにおける障害者支援について解説します。
✅ アフリカでは、国連障害者権利条約や持続可能な開発目標といった国際的な取り組みを背景に、「障害と開発」に関する大陸横断的な取り組みが進められています。
✅ アフリカ連合(AU)は、障害者の完全参加、平等、エンパワメントを促進するため、AU障害アーキテクチャ(AUDA)を創設しました。 AUDAは、法、プログラム、機関の3つの柱から成り、アフリカ人権憲章を補完する「アフリカの障害者の権利に関する議定書」など、障害者の人権保障に関する取り組みを推進しています。
✅ 議定書は、UNCRPDの内容を踏襲しつつ、アフリカの貧困や差別、女性障害者に対する虐待などの特有の状況を踏まえ、アフリカの文脈に合わせた人権保障文書となっています。
さらに読む ⇒アジア経済研究所 - アジア経済研究所出典/画像元: https://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Periodicals/Africa/2018_17.html障害者の方々に対する支援体制が、世界的に整備されていくことを願っています。
南アフリカは2007年に障害者の権利を保障する「国連障害者権利条約」を批准し、社会開発省は障害者への施設サービスや就労支援などの社会福祉サービスを提供しています。
国際的な連携による障害者支援の強化は、社会全体の進歩に繋がるでしょう。
本日は、世界で進む社会課題とその取り組みについてご紹介しました。
💡 ホームレス問題、南アフリカ国勢調査、障害者支援など、様々な社会課題が存在しています。
💡 各国の現状や取り組みについて、理解を深め、課題解決に向けた意識を高めることが重要です。
💡 社会課題解決のためには、個人の努力だけでなく、国際的な連携や政策的な支援が必要です。