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松本白鸚:歌舞伎界の巨匠、二代目白鸚の輝かしいキャリアとは?歌舞伎界の重鎮、その生涯と舞台人生!!?

歌舞伎界の重鎮、二代目松本白鸚。弁慶役1200回超え、ブロードウェイでも活躍。歌舞伎と現代劇を繋ぎ、演劇界に貢献。多才な才能と温かい人柄で愛された彼の、晩年の姿を振り返る。家族への感謝、舞台への情熱、そして人々を魅了し続けた役者人生。

松本白鸚:歌舞伎界の巨匠、二代目白鸚の輝かしいキャリアとは?歌舞伎界の重鎮、その生涯と舞台人生!!?

📘 この記事で分かる事!

💡 松本白鸚は、歌舞伎役者としてだけでなく、日本舞踊家や俳優としても活躍した多才な人物でした。

💡 歌舞伎界を牽引する高麗屋の家元として、伝統芸能の継承に大きく貢献しました。

💡 その晩年は、息子である松本幸四郎と共に、歌舞伎の未来を担う若手役者の育成にも力を注いでいました。

それでは、第一章、松本白鸚さんの輝かしい経歴と多岐にわたる才能についてご紹介します。

二代目松本白鸚:輝かしい経歴と多岐にわたる才能

白鸚は歌舞伎以外に何で国際的に活躍?

ブロードウェイやウエストエンドの舞台。

松本白鸚さんの経歴、本当に多彩で、歌舞伎界の枠にとどまらない活躍ぶりを感じます。

松本白鸚・松本幸四郎がキャストで受け継ぐ高麗屋の『勧進帳』弁慶~歌舞伎座『四月大歌舞伎』取材会レポート
松本白鸚・松本幸四郎がキャストで受け継ぐ高麗屋の『勧進帳』弁慶~歌舞伎座『四月大歌舞伎』取材会レポート

✅ 松本白鸚と松本幸四郎が歌舞伎座「四月大歌舞伎」にて「勧進帳」の武蔵坊弁慶をダブルキャストで演じる。白鸚は78歳で史上最年長の弁慶役を務め、幸四郎は白鸚と交互に弁慶役を演じる。

✅ 白鸚は、役者の道を継承することの難しさや、お客様に勇気と希望を与えることの大切さを語っている。幸四郎は、弁慶役の大変さを体力面だけでなく、相手の芝居を正面から受け止め返すことの難しさからも感じていると説明している。

✅ 幸四郎は、祖父の七世幸四郎から受け継いできた「滝流し」を、弁慶役の体力消耗を考慮し、B日程で「延年の舞」後に加えることを決めた。

さらに読む ⇒(スパイス)|エンタメ特化型情報メディアスパイス出典/画像元: https://spice.eplus.jp/articles/284806

最年長での弁慶役、素晴らしいですね。

白鸚さんの年齢を感じさせない迫力と、長年の経験に裏付けられた深みのある演技に、感動しました。

二代目松本白鸚(1942年生まれ)は、歌舞伎役者、日本舞踊家、俳優として多岐にわたる才能を発揮した高麗屋の家元。

九代目松本幸四郎としても知られる彼は、本名藤間昭曉、暁星学園卒業、早稲田大学中退という経歴を持つ。

歌舞伎界では、高麗屋の芸と播磨屋の演目を継承し、『勧進帳』の弁慶役を1200回以上演じるなど、時代劇の主人公役で高い評価を受けた。

また、現代劇やミュージカルにも積極的に取り組み、ニューヨーク・ブロードウェイで『ラ・マンチャの男』、ロンドン・ウエストエンドで『王様と私』の主役を英語で演じるなど、国際的な舞台でも活躍した。

演劇企画集団「シアター・ナインス」、歌舞伎企画集団「梨苑座」を立ち上げ、舞台芸能の創造者としても手腕を発揮。

テレビドラマにも数多く出演し、万能型の俳優として広く知られていた。

趣味はギター演奏、絵画、競馬など多岐にわたる。

1969年に藤間紀子と結婚、2016年に父の隠居名である「松本白鸚」を二代目として襲名。

2018年に歌舞伎座『壽初春大歌舞伎』で襲名披露を行った。

歌舞伎座の弁慶役は、ホンマに大変やで。体力も必要やし、相手役との呼吸も合わせなあかんし。白鸚さん、78歳でやりきったんやから、ホンマにスゴイわ。

突然の訃報:演劇界に大きな悲しみをもたらす

二代目松本白鸚が感謝を伝えた相手は?

松竹、東宝、共演者、家族、観客。

2021年12月1日の訃報は、本当に衝撃でした。

日本の演劇界にとって大きな損失です。

二代目白鸚、十代目幸四郎、八代目染五郎、襲名披露を前に
二代目白鸚、十代目幸四郎、八代目染五郎、襲名披露を前に

✅ 2018年1月2日より始まる高麗屋三代同時襲名について、襲名する松本白鸚、松本幸四郎、市川染五郎の三人が、公演をひと月後に控えた現在の心境を語りました。

✅ それぞれが襲名後、歌舞伎という伝統芸能を継承していくことへの決意を表明。特に、幸四郎は「認める役者に自分の名も与える」という日本の伝統芸能における襲名の意義を強調し、染五郎は代々の精神を受け継いで生きた歌舞伎を追求していくことを誓いました。

✅ 襲名披露狂言は、幸四郎が『車引』『勧進帳』『一條大蔵譚』『熊谷陣屋』の4役を勤め、染五郎は『勧進帳』の弁慶、白鸚は『寺子屋』の松王丸を演じます。2月には、染五郎が『一條大蔵譚』の大蔵卿、白鸚が『仮名手本忠臣蔵』の由良之助、染五郎が『熊谷陣屋』の力弥、白鸚が『七段目』の由良之助をそれぞれ演じます。

さらに読む ⇒歌舞伎美人出典/画像元: https://www.kabuki-bito.jp/news/4439

襲名後、歌舞伎の伝統を継承していくことへの強い決意を感じます。

白鸚さん、幸四郎さん、染五郎さんの三代による襲名披露は、歌舞伎界にとって大きなイベントだったと思います。

2021年12月1日、日本の演劇界に衝撃が走った。

二代目松本白鸚の訃報が伝えられたのだ。

歌舞伎界を支える重鎮として、数々の名演を残してきた白鸚の死は、多くの人々に深い悲しみをもたらした

白鸚は、文化勲章を受賞したことを受けて都内で取材会を行った際に、80年近くの役者人生を振り返り、松竹株式会社、東宝株式会社、裏方さん、共演者、家族、そして観客への感謝の言葉を述べた。

特に、家族への感謝を深く語り、妻には家事全般を任せきりだったことに触れ、感謝の気持ちを改めて表明した。

白鸚さんの死は、日本の演劇界に大きな空白をもたらしました。しかし、彼の残した作品や教えは、今後も多くの演劇人を励まし続けるでしょう。

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歌舞伎界の重鎮、二代目松本白鸚。半世紀を越える役者人生を語る。代表作「勧進帳」秘話や、最終公演を迎える「ラ・マンチャの男」への思いとは。