レムデシビル、早期投与で効果あり?重症COVID-19患者の死亡リスクを9割抑制レムデシビル早期投与の効果とは!!?
💡 レムデシビル早期投与が重症COVID-19患者の死亡リスクを9割抑制
💡 ステロイド外用剤の副作用として満月様顔貌という症状がある
💡 満月様顔貌はステロイド減量・中止で改善する可能性がある
それでは、最初のテーマに移りましょう。
レムデシビル早期投与による死亡リスク抑制効果
それでは、最初のテーマである、レムデシビル早期投与について詳しく見ていきましょう。
✅ 東京医科歯科大学の研究チームは、重症のCOVID-19患者に対するレムデシビルの有効性を調査した結果、発症9日以内に投与された場合、死亡リスクが9割低下することを発見しました。
✅ 研究では、2020年4月~2021年11月の間にICUに入室した重症のCOVID-19患者168人を対象に、レムデシビル投与群と非投与群の死亡率を比較しました。
✅ この研究は、特に日本人などのアジア人における重症COVID-19患者に対するレムデシビルの有効性を示唆しており、今後の治療戦略に役立つ可能性があります。
さらに読む ⇒CareNet.comへようこそ|CareNet.com出典/画像元: https://www.carenet.com/news/general/hdnj/55427この研究結果はとても重要ですね。レムデシビルは、重症COVID-19患者にとって希望の光となるかもしれません。
2020年4月~2021年11月の間に東京医科歯科大学病院の集中治療室で新型コロナウイルス感染症の患者168人を対象とした研究では、発症から9日以内のレムデシビル投与が死亡リスクを90%減少させることが明らかになりました。この研究は、特に人工呼吸器やECMOを必要とする重症患者に対するレムデシビルの効果について、他の研究では証明されていなかった早期投与による死亡リスク抑制効果を明らかにしました。この研究成果は、国際学術誌Journal of Medical Virologyに掲載され、新型コロナウイルス感染症治療におけるレムデシビルの有効性を示す重要なエビデンスとなっています。
へー、なるほど。でも、なんで、早期投与で効果が出るんやろ?
ステロイド外用剤による満月様顔貌
次に、ステロイド外用剤の副作用について解説していきます。
✅ ステロイド薬は副腎皮質から分泌されるホルモンを人工的に合成したもので、抗炎症作用と免疫抑制作用を持つ。様々な疾患の治療に用いられるが、消化性潰瘍、骨粗鬆症、精神症状、感染、高血糖、クッシング徴候など、副作用のリスクも高い。
✅ ステロイド薬は効果が高い一方、患者からの拒否反応も強い。副作用を懸念する患者に対しては、ステロイド薬がもたらすメリットとリスクを丁寧に説明し、治療への理解と協力を得ることが重要である。
✅ ステロイド薬の使用は、副作用のリスクを考慮しつつ、患者にとって最適な治療法を選択することが重要となる。医師や薬剤師と連携し、患者に適切な情報提供を行い、治療への理解と協力を得ることが重要である。
さらに読む ⇒看護師国家試験・保健師国家試験対策の医教(いきょう)出典/画像元: https://www.ikyo.jp/commu/okusuri/okusuri08満月様顔貌は、見た目にも影響が大きいため、患者さんの精神的な負担も大きいでしょうね。
ステロイド外用剤の副作用として、満月様顔貌と呼ばれる顔に脂肪がつき丸くなる症状があります。これは、ステロイド投与によるコルチゾール増加が原因で、インスリン分泌の増加により脂肪合成が促進され、顔や腹部に脂肪がつきやすくなるためです。満月様顔貌は生命に関わるものではありませんが、外見の変化は患者さんにとって大きなストレスとなり、人と会うことを避けたり、ステロイド使用を拒否したりする原因となる可能性があります。
ステロイドの副作用は様々で、個々の患者さんの体質や服用状況によって異なります。
満月様顔貌に対する患者の不安軽減
では、満月様顔貌に対する患者の不安軽減について考えてみましょう。
公開日:2024/05/23
✅ 満月様顔貌(ムーンフェイス)は、顔全体が丸く膨らんだ状態を指し、クッシング病やステロイドの副作用が主な原因です。
✅ クッシング病は副腎から分泌される糖質コルチコイドホルモンの過剰分泌が原因で、中心性肥満、手足のやせ細りなどの症状を伴います。
✅ ステロイドの副作用としても満月様顔貌が現れることがあり、全身エリテマトーデスやリウマチなどの膠原病、皮膚病、気管支喘息などの治療でステロイドを服用した際に起こる可能性があります。
さらに読む ⇒メディカルドック出典/画像元: https://medicaldoc.jp/symptoms/part_skin/sy0149/患者さんの不安を軽減するためには、丁寧な説明と、適切な対応が大切ですね。
患者さんには、満月様顔貌の症状の原因、ステロイド減量・中止による改善の可能性、副作用は薬剤効果の裏返しであること、そして、ステロイド離脱症候群のリスクなどを丁寧に説明することが重要です。また、カロリーコントロールや適度な運動など、日常生活における改善策もアドバイスすることで、患者さんの不安軽減に繋げることができます。ステロイド投与量15mg/日以下になると改善が見られることが多いので、この目安を伝えることも有効です。
ステロイドの副作用って、怖いけど、ちゃんと治るのかな…
ステロイド治療後のリバウンド現象
続いて、ステロイド治療後のリバウンド現象についてお話しましょう。
✅ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は2020年1月に日本に上陸し、当初は治療法が確立されていませんでしたが、2年間で多くのエビデンスが蓄積され、効果的なワクチンや治療薬が開発されました。現在、COVID-19に対する標準治療として、レムデシビル、バリシチニブ、カシリビマブ/イムデビマブ、ソトロビマブ、モルヌピラビルの5種類の薬剤が承認されています。
✅ COVID-19の治療には、抗炎症薬としてステロイドが用いられます。デキサメタゾンは酸素投与が必要な中等症以上の症例で死亡率を減少させる効果が認められており、標準治療となっています。その他の全身性ステロイドや吸入ステロイドについても効果が検討されています。
✅ ステロイドはCOVID-19治療において重要な選択肢となりえますが、すべての症例で効果があるわけではなく、適切な症例選択、投与量、投与期間、副作用管理など、慎重な検討が必要です。 COVID-19治療は、薬剤だけでなく、症例ごとに最適な治療法を選択することが重要です。
さらに読む ⇒トップページ|日本医事新報社出典/画像元: https://www.jmedj.co.jp/premium/toku/data/510450リバウンド現象は、患者さんの回復を遅らせる可能性もあるため、注意が必要です。
新型コロナウイルス感染症のステロイド治療後に起こるリバウンド現象は、医療現場で頻繁に経験されますが、そのメカニズムは完全には解明されていません。リバウンドは、ステロイド減量中または終了直後の再燃と、1週間から数週間後の器質化肺炎の2つのパターンに分けられます。前者のリバウンドは、ステロイド投与が短期間で終了した場合に起こりやすく、発熱や酸素需要の増加を伴う場合があります。後者の器質化肺炎は、通常、無治療またはステロイド治療で改善する傾向がありますが、重症化するケースもあるため、注意が必要です。
リバウンドって、コロナの再感染ってこと?
リバウンド現象の今後の研究
最後に、リバウンド現象の今後の研究について触れたいと思います。
公開日:2024/09/20
✅ この記事は、ダイエットのリバウンドの原因と仕組み、そしてリバウンドを防ぐ方法について解説しています。
✅ リバウンドは、極端な食事制限、運動不足、睡眠不足、ストレスなど、様々な要因が複合的に作用することで起こります。
✅ リバウンドを防ぐためには、無理のない食事制限、運動習慣の継続、そして必要であれば医療ダイエットの活用など、多角的なアプローチが必要です。
さらに読む ⇒医療ダイエット(肥満外来)専門│BSクリニック出典/画像元: https://bsclinic-diet.com/column/reboundリバウンド現象のメカニズム解明は、更なる治療法開発にも繋がるため、今後の研究に期待しましょう。
リバウンド現象の正確な原因や予防策については、さらなる研究が必要です。
リバウンド現象は、医学界全体の課題であり、様々な角度からの研究が進められています。
本日は、レムデシビルやステロイド治療に関する最新の知見をご紹介しました。
💡 レムデシビル早期投与は重症COVID-19患者の死亡リスクを9割抑制
💡 ステロイド外用剤による満月様顔貌は、患者さんの不安軽減が重要
💡 リバウンド現象は今後の研究が期待される