韓国の兵役制度：スターも例外じゃない？兵役義務とは！？
韓国の兵役制度を徹底解説！2年間の入隊義務、免除条件、芸能人の動向、そして議論を呼ぶ代替服務まで。ヒョンビン、BTSなど人気スターの兵役秘話も。厳しい現実と変化する制度を読み解きます。
兵役免除の基準と議論
韓国の兵役免除、特技生と芸能人の違いは？
特技生は免除、芸能人は基準満たさず議論対象。
さて、次は兵役免除の基準について、詳しく見ていきましょう。
公開日:2024/05/29
✅ 韓国では、満18歳以上の男性に兵役義務があり、満20歳から28歳の間に約2年間の兵役が課せられます。人気俳優やアイドルも例外ではありません。
✅ 兵役は芸能活動を中断せざるを得ないため避けたいと考える人も多いですが、入隊によって人気が高まったスターもいます。一方で、兵役中に除隊となってしまったスターもいます。
✅ 兵役免除されたスターは、視力の問題、脚の負傷、肺気胸、骨軟骨病変など、様々な理由で免除されています。
さらに読む ⇒ヴァンサンカン出典/画像元: https://www.25ans.jp/celebrity/celebrity-life/g43609335/koreanstar-military-service-20230418/兵役免除の基準は、やはり複雑で、様々な議論があるようですね。
兵役免除の条件には、身長、精神状態、障害等級、扶養家族の有無などが含まれ、大財閥の子息など、権力者やお金持ちは兵役免除率が高い傾向があります。
芸術や体育の分野で国威宣揚に寄与した特技生は「芸術体育要員」となり、軍の勤務は免除されますが、大衆芸能の芸能人は免除の基準を満たさず、議論の対象となっています。
えー、兵役免除って、なんでできるのー？
軍隊生活 訓練から配属、そして任務
韓国海兵隊の過酷な訓練と、それに見合う社会的評価とは？
厳しい訓練と高い評価を受け、志願制。
では、実際に兵役の訓練や任務について見ていきましょう。
✅ 2021年2月、北朝鮮男性が韓国の軍事境界線を越えて逃亡した事件において、韓国軍は監視設備で男性を複数回確認していたにも関わらず、適切な対応をとらなかったことが明らかになった。
✅ 韓国国防部は、監視警戒所の破壊と鉄柵撤去により、南北軍事合意が韓国軍の警戒網に穴をあけたと判断し、国民への謝罪と対応の改善を約束した。
✅ 合同参謀本部は、男性が監視設備に映っていたにも関わらず、部隊が対応を怠ったことを「明らかなミス」と認め、今後の警戒体制の強化を図るとした。
さらに読む ⇒朝鮮日報出典/画像元: https://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2021021880013韓国軍の警戒体制は、やはり強化していく必要があると感じますね。
韓国の軍隊は、陸軍、海軍、空軍、海兵隊に分かれ、海兵隊は志願制で訓練が厳しく、勤務も大変ですが、社会的な評価は高いです。
軍隊の勤務期間は、陸軍が18か月、海兵隊も18か月、海軍20か月、空軍22か月、社会服務要員21か月です。
入隊後、まず訓練所で基本のトレーニングを受け、その後、所属の部隊に配属されます。
配属はすべて運で、38度線に近い江原道(カンウォンド)の山のほうに配属されると、冬は寒く、雪かきなど大変な任務となります。
主な任務は『警戒』つまり「見張り」です。
見張りって、地味な仕事やなぁ。
兵役と社会 芸能人、代替服務、そして良心的兵役拒否
韓国芸能人の兵役、どんな影響がある？
活動休止、経済的損失、人気低下など。
最後に、兵役と社会における議論について見ていきましょう。
公開日:2020/12/09
✅ 韓国では、宗教上の理由で兵役を拒否する「良心的兵役拒否者」に対して、刑務所での代替服務が初めて認められました。
✅ これは、これまで良心的兵役拒否者が刑務所に収監され、囚人として扱われていた韓国にとって大きな変化です。
✅ しかし、代替服務は刑務所での仕事に限定されており、人権団体からは、その期間が世界最長であることや、思想や良心の自由を尊重していないとして批判されています。
さらに読む ⇒朝日新聞＋：世界のいまを伝えるウェブメディア出典/画像元: https://globe.asahi.com/article/13999823良心的兵役拒否者の代替服務については、まだまだ課題が多いようですね。
韓国では、成人男性には兵役の義務があります。
兵役期間は「現役」と「補充役」、除隊後の8年間は「予備役」、40歳までは「民防衛」と段階的に義務が続きます。
芸能人も例外ではなく、29歳までに徴兵検査に合格すれば入隊が可能です。
芸能人にとっての兵役は、活動休止による経済的損失や人気低下などの影響が大きいため、入隊時期や配属先が注目されます。
入隊後、最初の5週間は新兵訓練を受け、その後は各部署に配属されます。
芸能人は兵役の種類として、陸軍や海兵隊などの部署に加え、特殊戦司令部などの特殊部隊への配属も可能性があります。
特殊部隊への配属は高ステータスとされ、家族も誇りに思います。
また、専門知識や技術を持つ人は、兵務庁指定の業種で「代替服務」につくことができます。
外国語が堪能な場合は、駐韓米軍関連の仕事やDMZのツアーガイドなどに就くこともあります。
2018年の憲法裁判所の判決により、良心的兵役拒否者の投獄は違憲とされ、代替服務が義務付けられました。
2019年には、刑務所での公務作業を認める法律が可決され、イ・スンギを含む64人のエホバの証人の信徒が、刑務所内でコックや用務員などの仕事に就く代替服務を初めて認められました。
しかし、人権団体は、刑務所での仕事という代替服務が、3年間という世界最長の期間で行われる点を批判しており、依然として良心的兵役拒否者の権利が十分に尊重されていないとの声も上がっています。
良心的兵役拒否者の権利は、今後も議論されるべき重要なテーマです。
韓国の兵役制度は、歴史、社会、文化、そして個人の人生に大きな影響を与えていることがわかりました。
💡 韓国の兵役制度は歴史的に重要な意味を持つ
💡 兵役は芸能人にも大きな影響を与える
💡 兵役免除や代替服務は議論の的となっている
